歯が抜けたままで放置すると……!? 歯がない状態による体への影響

私たちの体は、とてもバランスがよくつくられています。歯も体全体にとって、非常に重要な役割を果たしているため、歯が抜けてしまった時はすぐに治療を受けましょう。

歯が抜けたまま放置するのは、欠陥ビルを放置するのと同じです。一本のクギが外れただけで、60階建てのビルが倒壊することがあるように、一本の歯が体にさまざまな負担や障害をもたらすことも……。では、具体的にどんな悪い問題が起こるのか、3つの面(機能面、審美面、生活面)からお伝えします。

食べづらい、痛い……口の中や周りに起こる問題

まず、口の中に起こる問題から見てみましょう。歯が欠けると他とのバランスが崩れ、口の中に障害が起こり始めます。そして、それは口の中だけでなく、顎にもおよびます。

かみ合わせの問題から起こる障害

対合歯が伸びてくる:失った歯の反対側の歯には、かみ合う歯がなく空間ができてしまうため、その歯は徐々に伸びていきます。上下のどちらかの歯が他の歯に比べて長くなるので、バランスが悪くなります。

隣接歯が傾く:失った歯の両サイドの歯は、隙間の方へ徐々に傾いていきます。そうなると、上下のかみ合わせのバランスが崩れ、歯並びも悪化し、咀嚼(そしゃく:食べ物をかむこと)に問題が起こってきます。

顎関節症の原因に

失った歯があるとうまくかめないために、片方の歯ばかりを使って食べ物をかむ習慣がついてしまいます。そうした食べ方は顎関節症を引き起こし、肩こりや顎の関節の痛みなどを発症することがあります。

社交性まで失われることも

歯が一本欠けただけで、キレイになれないといっても過言ではありません。歯は顔の大事なパーツ。一本でも欠けると見た目の美しさにも悪影響が起きるのです。

顔の輪郭が変形する!?

奥歯を失うと、頬や顎のラインが内側に寄ってくるので、顔の輪郭に影響が起こります。片方の歯だけが失われることで、両頬や両顎の見た目のバランスも崩れてきます。

たるみやシワの原因に

長い間、歯がない状態が続くと、歯肉が痩せ始めます。さらに、頬がこけたり、顎がたるんで見えたりします。前歯を失った場合は、口元のシワの原因にもなります。 

消極的になり表情が暗くなる

歯が欠けていると、自然と笑顔も少なくなります。劣等感から消極的になり、人とのコミュニケーションを避けてしまう傾向があります。また、歯が欠けている人は、表情自体も暗くなると言われています。

体全体にも負担や障害が……

歯が欠けることによる咀嚼の悪化は、口周りだけでなく、体全体に負担や障害を引き起こします。

胃腸への負担が大きくなる

食べ物をよくかまないまま飲み込むと、胃腸に負担がかかります。また、咀嚼が不十分であると、唾液の分泌が少なくなるため、消化の際にさらに負担が大きくなります。

口臭の原因を招く

不十分な咀嚼による唾液量の減少は、口臭も引き起こします。唾液には抗菌作用を持つ物質が含まれているため、唾液が少なくなると口の中に細菌が繁殖しやすくなり、匂いの元となります。

脳細胞が劣化する!?

脳と咀嚼の関係は、非常に密接です。咀嚼は脳の働きを高め、神経活動を活発にします。咀嚼は人間だけが持つ知的な能力、認知力や記憶力に特に働きかけます。つまり、歯が抜けたままにしておくと、脳の働きも衰えやすくなるのです。

健康な歯で快適な生活を

いかがでしたか? こうして見てみると、小さな歯一本がすごい力をもっているのがわかります。まさに、体を維持する重要な宝石です。快適な生活のためにも、欠けた歯はそのまま放置せず、早めに歯科で診察を受けましょう!