助成金制度を歯科医院の経営に活用するには?

歯科医師の平均年収は734.2万円という調査結果がある一方で、年収が200万円以下、あるいは廃業する歯科医院も……。このような厳しい経営環境のなか、歯科医院においても助成金を活用して効率的経営をしていくことが求められています。

そこで今回は、助成金制度のなかでも、地域雇用開発助成金とキャリア形成促進助成金について紹介していきます。

助成金とは?

助成金とは、政策実現のために、一定の要件を満たした企業などに返済不要の一定額の金銭を支給するものです。当然のことですが、助成金は申請しないと受給することはできません。助成金の総額は、年度ごとに一定の予算が組まれているので、予算限度に達すると支給を受けることができなくなります。そのため、受給を予定している場合には、年度の早い時点で申請するようにしましょう。

地域雇用開発助成金について

地域雇用開発助成金(奨励金)とは、雇用機会が特に不足している地域において、雇用機会を創出し、雇用を維持する事業主に対して、助成するというものです。歯科医院においても雇用を創出した場合には、助成金を受けることができます。雇用機会が特に不足している地域というのは、「同意雇用開発促進地域」や「過疎等雇用改善地域」と指定されています。これらの地域外の場合、適用は受けられないため、対象地域にあるかどうかをまずは確かめてください。「地域雇用開発奨励金」とインターネットで検索すれば対象地域の一覧表が出てくるはずです。

主な支給要件

①従業員を雇用する場合には、ハローワーク等の紹介により雇い入れる必要があります。

②事業所の設置・整備を行う前に、管轄の労働局長に計画書を提出することが必要です。

③雇用保険の適用事業所でなければなりません。

支給額

事業所の設置・整備費用の額と労働者の増加した数によって決まります。最低50万円(費用300万円以上、3人以上増加、創業の場合2人以上増加)から最高で800万円(費用5,000万円以上、20人以上増加)になります。

そして、1年ごとに最大3回支給。また、創業と認められる場合は1回目の支給において支給額の2分の1相当額が上乗せされます。

キャリア形成促進助成金について

雇用する労働者のキャリア形成を促進するため、職業訓練等をした事業主に対して支払われる助成金です。一般型訓練の場合、経費助成は訓練に要した費用の3分の1、賃金助成は受講者1人1時間あたり400円になります。適用対象となるためには、雇用保険適用事業所でなければなりません。受給するための手続としては、訓練計画を策定して、実際に訓練を行い、助成金の支給申請をすることになります。なお、受講できるのは1人3コースまでです。

歯科医院の評判はスタッフの対応の良し悪しによっても大きく影響を受けるものなので、開業後においてもスキルアップやサービスの向上に向けてスタッフの教育が重要になります。スタッフトレーニングなども対象になりますので、キャリア形成促進助成金をうまく活用して、教育にかかるコストを抑制するようにしましょう。

助成金を有効活用しよう!

今回は、助成金について簡単に解説してきましたが、同じことをやっていても、助成金を活用するか否かで利益率が大きく変わってきます。これからの歯科医院は助成金についても精通し、効率的経営を行う必要があります。助成金について興味がある場合には、厚生労働省のホームページなどに詳細な情報がありますので、参考にしてみてください。


参考:

厚生労働省:地域雇用開発助成金

厚生労働省:キャリア形成促進助成金