虫歯や歯周病にも影響する。現代病の「ドライマウス」に要注意!

口腔内が乾燥したり、粘ついたりする不快な症状に悩んでいる方はいらっしゃいませんか。これは「ドライマウス」という現代病のひとつで、放置していると虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、体全体に悪影響をおよぼす可能性があります。今回は、ドライマウスの症状やその原因、対策について解説します。

ドライマウスになると、どんな症状が出る?

ドライマウスは「口腔乾燥症」とも呼ばれ、以下のような症状が出ます。

  • 口腔内がネバネバする
  • パンやクラッカーなど水分の少ない食べものが飲み込みにくい
  • 食べものの味がよく分からなくなる
  • 口腔内や舌がピリピリする
  • 口内炎や口角炎ができやすくなる

このほかに、虫歯や歯周病が悪化したり、口臭がひどくなったりすることもあります。思い当たる症状があるときには「ドライマウス」を疑ってみましょう。

女性のほうがドライマウスになりやすい!?

ドライマウスは男性よりも女性のほうがなりやすい傾向にあります。その原因は、女性ホルモンの分泌量やあごの筋力の弱さなどに関係すると考えられているようです。

ドライマウスの原因は唾液の減少

ドライマウスは、さまざまな原因で唾液の分泌量が減少して、口腔内が乾いてしまう病気です。加齢、糖尿病や腎疾患などの病気から起こることもあれば、ストレスや筋力の低下、抗うつ剤や抗ヒスタミン剤などの薬の副作用で起こることもあります。

女性ホルモンとドライマウスの関係

男性と女性を比べると、女性のほうがドライマウスになりやすい傾向があると言われています。なかでも、月経トラブルがある女性、更年期障害に悩む女性にドライマウスの症状がよく見られるようです。これには、女性ホルモンの影響があります。女性ホルモンには、唾液の分泌を促す働きがありますが、その分泌量が減少することにより、口腔内が乾燥してしまうのです。

あごの筋力が弱いと唾液が少なくなる

また、女性のあごの筋力が弱いことも唾液の減少に関係している可能性があります。唾液は、口やあごの回りの筋肉の収縮により、あごの周辺にある唾液腺から押し出されてくるものです。あごの筋肉が弱っていると唾液が十分に分泌されず、ドライマウスになりやすくなります。

ドライマウス対策には唾液を増やすセルフケアを

「ドライマウスかも?」と疑うほどの口の不快な乾きを感じたら、以下のような唾液を増やすセルフケアを行ってみましょう。

食事はよく噛んで食べる

まずは食生活におけるセルフケア。食事では生のにんじんやセロリ、ナッツ類など、繊維質がたっぷりと含まれた噛みごたえのある食品を積極的に食べることであごや口の周りの筋肉が鍛えられます。唾液を分泌させるためにキシリトールガムやタブレットもおすすめですが、糖分の入ったものは避けるようにしましょう。

唾液腺をマッサージする

唾液の分泌を促すために、あごや口の周りにある唾液腺をマッサージするのも効果的です。耳たぶの下周辺から、舌のつけ根の真下あたり、えらのやや内側までを、適度に押すようにして行います。

ストレス解消を心がける

強いストレスはドライマウスの原因の一つと考えられています。自分の好きなことをする時間をつくったり、入浴剤を入れた40度くらいのお湯でのんびりと入浴したり、ストレッチなどの軽い運動を取り入れるなど、できるだけリラックスすることを心がけましょう。

ドライマウスが気になったら歯医者さんに相談しよう

このように、ドライマウス対策を日常のセルフケアで行うこともできますが、ドライマウスを放置すると虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、体全体に悪影響をおよぼす可能性があります。「最近、ドライマウスが気になるな」と思ったら、早めにお近くの歯医者さんに相談することをおすすめします。