口呼吸や頬杖はNG?歯並びが悪くなる生活習慣に注意しよう

自分や家族の歯並びが悪いのは「親からの遺伝」と、諦めていませんか? 歯並びには遺伝的要因だけでなく、子どもの頃からの生活習慣も大きく影響しています。今回は、知っておきたい歯並びが悪くなる生活習慣をご紹介します。

歯並びを決めるのは生活習慣!?

2011年5月に行われた、母親300人を対象とした意識調査では、3人に2人が「子どもの歯並びがよくない」と悩んでいるという結果が出ました。子どもの歯並びが悪いのは遺伝によるものと考えられがちですが、実は小さい頃からの生活習慣とも浅からぬ関係があります。

子どもの柔らかいあごや骨はゆがみやすい

子どもの歯並びは、あごの骨格、歯の本数や大きさによって決まることが多いものです。育ちざかりの子どものあごや骨は柔らかいため、姿勢の悪さや指しゃぶりなどの悪い癖があると、ズレたりゆがんだりした状態のまま育ってしまいます。子どもの噛み合わせのことを考えると、親は子どもに悪い生活習慣や癖がつかないように気をつけてあげたいものです。

大人になってからでも歯並びは治せる

歯並びや噛み合わせが悪いまま大人になっても、虫歯や歯周病のない歯なら、何歳からでも歯列矯正を行うことができます。ただし、せっかく歯列矯正をしても、原因となった生活習慣を改めないかぎり、元に戻ってしまう可能性が高くなります。

こんなにあった!歯並びが悪くなる生活習慣

子どもでも大人でも歯並びが悪くなってしまう生活習慣には、以下のようなものがあります。

指しゃぶりや爪かみ、舌の癖、口呼吸は「出っ歯」の原因に

前歯に余分な力が加えられ続ける癖は、出っ歯になってしまう傾向があります。その代表的なものは、子どもの指しゃぶりや爪かみ、いつも舌を出す癖、口呼吸など。上の歯に外側に向かって力がかかったり、舌が前歯を強く押し出してしまったりするため、前歯が出てしまいやすくなります。

出っ歯になると、上下の前歯に隙間ができて、ものを飲み込むときに舌が前に出てしまい、噛み合わせが横にずれてしまうこともあります。

頬杖やうつぶせは「受け口」や「顔のゆがみ」につながる

頬杖をよくついたり、うつぶせや横向きで寝たりなど、顔の片方に力を加え続ける生活習慣は、あごの形や歯の生える角度に影響を及ぼします。歯は本来、上の歯が下の歯を覆うように生えるものですが、左右どちらかに偏って力がかかっていると、下の歯が上の歯より前方または外側で噛み合ってしまうようになります。

つまり、「受け口」のような状態です。さらに、それが左右どちらかにズレている場合は、顔全体が左右非対称になる原因ともなります。

柔らかいものばかり食べていると、前歯がガタガタになる可能性も

子どもの場合、あごが小さいと歯がうまく並ばず、前歯がガタガタに生えてしまいます。あごの大きさは遺伝にもよりますが、その成長は噛む回数や噛み方でも変わります。

人は、柔らかいものを噛むときは単純な上下運動だけですが、固いものを噛むときには奥歯ですりつぶすように横に動かして噛みます。後者の動きが、あごの成長を促進するといわれており、この噛み方ができる子どもは歯並びが改善される確率が高いようです。

危険な癖、どうやったら治る?

頬杖をつかない、寝るときの姿勢に気をつけるなど、生活習慣の改善は意識的に行うことができます。一方で、舌の位置や口呼吸などの無意識にやってしまう癖をやめるのはなかなか難しいもの。ただし、現在ではさまざまなトレーニング方法があります。専門家に相談の上、取り組んでみましょう。

ガムやボタンを使ってあごや口元の筋肉を鍛えよう

あごや歯が柔らかい子どもの場合には、ひもを通したボタンを唇でくわえて引っ張り、口元の筋肉を鍛える「ボタントレーニング」や、姿勢を正して毎日10分間固めのガムを噛んで、あごの成長を促す「ガムトレーニング」が有効です。こうしたトレーニングがうまく機能すると、矯正治療なしでも歯並びは改善されるそうです。

舌を正しい位置に置くよう意識して

大人の場合は、骨格が完成しているので、子どもと同じトレーニングを行っても、歯並びが改善されるほどの効果を期待することはできません。ただし、歯並びをより悪くしないため、また矯正した歯並びを美しいまま保つためには、意識して口を閉じるように心がけます。そのときには、姿勢を正して、舌をアルファベットの「L」を発音する位置に置き、唇を軽く閉じて1ミリ程度の隙間を取ってリラックスします。

歯並びに悪い習慣を改めて、歯や健康にいい生活を

歯並びは、外見だけの問題ではありません。歯並びが悪いと、うまく食べものが噛めなかったり、隅々まで歯を磨いたりするのが難しいため、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。子どもはもちろんのこと、大人も注意して、歯並びに悪い生活習慣をしないように心がけましょう。