放っておけない奥の奥歯「親知らず」のケアに注目

親知らずは、上下の歯の一番奥にある4本の臼歯です。永久歯が生えそろったあと、10代後半から20代前半に生えてくるのですが、ほかの歯とは違って4本すべてが生えないこともあります。実はこの親知らずはかなりのくせ者で、放っておくと思わぬ歯のトラブルにもなりかねません。そこで今回は、親知らずについてご説明します。

親知らずってどんな歯?名前の由来は何?

親知らずは非常に根の深い大きな臼歯で、正式名称は「第三大臼歯」といいます。10代後半から20代前半という親が気にかけなくなるころに生えることから、このような名前になったとされています。また、英語では「Wisdom Teeth」といい、成長して賢明になる年頃に生える歯であることに由来しているそうです。

親知らずに起こりがちなトラブルとは?

親知らずは、ほかの歯に比べてトラブルを抱えるケースが多く見られます。まっすぐに生えるスペースが十分でない場合をはじめとしてさまざまな原因がありますが、どんなトラブルが起こるのでしょうか? 特に多い3つのパターンを紹介します。

1. 虫歯になりやすい

部分的に歯肉に覆われて生えている親知らずの場合、食べ物が詰まりやすく歯磨きも不十分になりがちです。その結果、虫歯ができやすいばかりでなく悪化もしやすくなってしまいます。

2.曲がって生える

歯がまっすぐに生えず横向きになったりと、生え方に問題が起きることがあります。そうなると、隣の第二大臼歯にダメージを与えてしまうことも。また、顎の骨の中でばい菌に感染して周囲に痛みや腫れが生じることもあります。

3.歯肉の炎症

歯肉の一部が親知らずを覆っていると、その部分が不衛生となってばい菌が付着しやすくなります。そうなると歯肉に炎症を起こし、悪化した場合は顔全体にも炎症が広がる可能性があります。

親知らずは抜いたほうがいい?

トラブルの源となりやすい親知らずは抜いてしまったほうがいいのでしょうか? 歯の生え方や状態は個人差がありますので、歯科医師と十分に相談して最良の方法を選ぶことが大切です。以下のようなケースでは、抜歯を考えたほうがいいかもしれません。

  • 親知らずや第二大臼歯が虫歯になっている
  • 親知らず周辺の炎症が何度も繰り返される
  • 親知らずやその周辺に、絶えず痛みや不快感がある
  • 部分的に歯肉が覆っているために食べ物が詰まりやすく、不衛生になってしまう

何もトラブルがなく、正常に生えていて噛み合わせにも問題がない場合は抜歯の必要はありません。歯ブラシやフロスでのお手入れをしっかりしていきましょう。

親知らずのケアを忘れずに

歯のケアは子どもの頃から大事にすべき習慣のひとつです。特に奥歯はケアが行き届かないことが多いので、意識的にお手入れをする必要があります。さまざまなトラブルを引き起こさないためにも、きちんと親知らずをケアしましょう。