誰もが使いやすい歯科医院に!ユニバーサルデザインを取り入れた空間づくり

ユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無に関係なく多くの人が利用できるように設計されたデザインのことです。公共の場にあるトイレやエレベーター、日用品のパッケージだけでなく、昨今では建築や街づくりにもユニバーサルデザインの視点が求められるようになり、バリアフリーへの動きが高まっています。今回は、歯科医院でも取り入れたいバリアフリーの空間づくりを考えてみましょう。

歯科医院がバリアフリーを取り入れる3つのメリット

歯科医院がバリアフリーを取り入れると、ユニバーサルデザインの視点から以下のような3つのメリットがあると考えられます。

  1. 患者さんが増える
    お年寄りや障害のある方、ケガをしている方、赤ちゃん連れの方などでも通いやすくなるため、患者さんの間口が広がります。
  2. 好感度が上がる
    年齢や障害の有無にかかわらず多くの人が快適に利用できるようにしたいという歯科医院の姿勢は、利用者へのイメージアップにつながります。
  3. 社会貢献につながる
    お年寄りや障害のある方が歯科医療を受けやすい環境をつくることは、みんなが暮らしやすい街づくりに寄与し、社会貢献の役割を果たします。

バリアフリーを実現する4つのポイント

バリアフリーの施設を実現するには、「出入り口」「玄関」「受付」「トイレ・洗面所」の4つのポイントを改善する必要があります。ここでは、それぞれの具体的な改善方法をご提案します。

緩やかなスロープがある「出入り口」

出入り口の階段や急勾配のスロープを緩いスロープに改良することで、車いすの方も一人で建物に入ることができるようになります。また、スロープの幅を広く取ることも、快適な利用環境をつくるうえで欠かせない要素です。スロープが長くなってしまう場合は、途中に平らな部分を設けるといいでしょう。

幅の広い自動ドアがある「玄関」

狭い玄関や重たいドア、開き戸は、車いすの方や大きな荷物を持った方にとって大変不便です。玄関に十分なスペースを確保すると同時に、自動ドアを設置できれば利便性が大幅に向上します。

高さを抑えた「受付」

受付カウンターは、車いすの方や子どもでも利用しやすいように高さを抑えましょう。

使いやすいトイレや洗面所

トイレの入り口が狭かったり、便器が和式だったりすると、車いすの方は一人では使うことができません。入り口や内部を広くし、手すりのついた洋式便器にすることで、お年寄りや車いすの方も利用しやすくなります。大人用トイレでは小さな子どもは用を足しにくいので、床置き式の子ども用トイレを設置するとよいでしょう。また、入り口のドアの開閉やトイレの流水などの表示は、わかりやすさを優先します。

増加するバリアフリーの歯科医院

昨今ではバリアフリーを取り入れている歯科医院が数多くあります。例えば、滋賀県のスマイル歯科の施工例では院内全体をバリアフリーにして、お年寄りの方や身体が不自由な方、車いすの方が来院しやすいようにしています。待合室や受付には広いスペースが取られており、誰もが移動しやすいばかりでなく、ゆったりとくつろいで過ごすことができます。また、設備についてホームページに明記し質問も受け付けることで、来院のハードルを下げる工夫もしています。

滋賀県は古くから福祉事業に力を入れていることで知られており、ユニバーサルデザインに関しても資金の負担軽減を目的とした貸付制度が設けられています。歯科医院の所在地にこのような制度があれば、利用するのもひとつの手です。特にお年寄りが多い地域では、ユニバーサルデザインの導入によって大きなメリットが期待できるので、早めの検討をおすすめします。

さりげなく利用してもらう工夫を

バリアフリー化は、利用者だけでなく歯科医院にとってもさまざまなメリットがあります。ただし、せっかくバリアフリーにしても、「高齢者用」「障害者用」などと書かれたトイレや出入り口は、意外と利用しづらいものです。特定の人に向けたものではなく、誰もが使いやすいデザインにしてさりげなく利用してもらうことを目指しましょう。

いかがでしたか? タカラベルモントは、先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。

滋賀県湖南市 「スマイル歯科」施工例(タカラスペースデザイン株式会社)

公益的施設等整備資金貸付制度