「ジョブ・ローテーション」で人材育成と経営の円滑化を目指す!

優秀なスタッフを育てることは、経営者にとって重要な仕事のひとつといえます。そこで取り入れたいのが、人材育成計画に基づいて、同じ企業内で定期的に異動や業務内容を変更する「ジョブ・ローテーション(Job Rotation)」です。これは主に大企業が採用する従業員教育の手法で、人事異動(配置転換)とは異なります。

今回は、歯科医院でジョブ・ローテーションを導入する目的やメリット、注意点を解説します。

歯科医院でジョブ・ローテーションを行う目的とは?

大企業のジョブ・ローテーションは従業員の教育の一環として行われ、営業、人事、経理、法務など、さまざまな職種を経験したゼネラリスト(総合職)の育成を目的としています。

しかし、歯科医院は歯科医師や歯科衛生士といったスペシャリスト(専門家)が働く職場です。ジョブ・ローテーションを行う意味がないように思えますが、スタッフが職場のさまざまな業務を経験することで、人材の育成や業務効率アップ、経営の円滑化につながるという点では、中小規模の歯科医院にも十分応用できる考え方なのです。

例えば、小規模の歯科医院であれば、歯科医師や歯科衛生士であっても、受付や電話応対、経理関係の仕事をしなければなりません。また、事務系スタッフが歯科衛生士の業務内容を把握していれば、患者さんの受付対応に活かせるだけでなく、在庫の補充やカルテの管理もできるようになります。つまり、ジョブ・ローテーションによって、スタッフは「歯科医院内ゼネラリスト」になれるのです。

ジョブ・ローテーションが生みだすメリット

ジョブ・ローテーションによって、経営側が得られるメリットには、以下のようなものがあります。

  • 業務の属人化(特定の担当者しか業務内容を把握していない状態)を防ぐ
  • スタッフ一人ひとりが自身のスキルに自信がつき、モチベーションの維持・向上につながる
  • スタッフの適性を見出だせる可能性があり、適材適所に人材を配置できる
  • 院内のコミュニケーションが活性化し、風通しがよくなる
  • 上記の結果、スタッフの満足度が向上して、職場の雰囲気がよくなる

ジョブ・ローテーションを導入する際の注意点は?

ジョブ・ローテーションは、大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業も人事戦略として取り入れており、従業員の能力向上や人材採用のためのブランド構築に役立てています。ただし、歯科医院に導入する際は経営面の都合だけでなく、スタッフのキャリアパスについても考慮する必要があります。

例えば、将来的に開業を考えている歯科医師には、院内の状況が把握できるような立場を与えるべきでしょう。また、経理が得意なスタッフであれば、接客よりも経理業務を中心にした業務設計にしたほうが力を発揮できます。スタッフ側の視点を大事にしてこそ、ジョブ・ローテーションの効果が高まるのです。

ジョブ・ローテーションの効果を上げるには継続が必要

大企業で用いられているジョブ・ローテーションを歯科医院に導入することは、経営にとってさまざまなメリットがあります。しかし、人材育成には中長期的な視点が欠かせません。わずか数回で効果の有無を判断するのではなく、スタッフの意思を参考にしながら継続することが重要です。

いかがでしたか?タカラベルモントは先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。