歯科医療従事者のセルフケアに最適!心身の健康を保つ「マインドフルネス」

日常的に瞑想(めいそう)を実践して、心身の健康維持に役立てる「マインドフルネス」をご存じでしょうか。マインドフルネスは、昨今、仕事に燃え尽きがちな医療従事者の「心のセルフケア」のひとつとして注目を集めています。そこで今回は、その具体的な実践方法を解説します。

マインドフルネスは医療従事者の「燃え尽き症候群」に効果的!?

マインドフルネスの始まりは、1970年代にアメリカの研究者が開発した、仏教の瞑想を由来とする「マインドフルネスストレス低減法」といわれています。2000年代に入ると、イギリスなどでうつ病治療のための「マインドフルネス認知療法」として体系化され、日本では2010年ごろから精神科の現場で普及し始めました。

現代社会では難しい「今をありのままに受け止める」生き方を目指す

現代社会では、先入観や好き嫌いの感情を持たずに、あらゆる情報を客観的に判断するのは難しいものです。日本マインドフルネス学会では、マインドフルネスを「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」と定義しています。なお、同学会のマインドフルネスにおける「観る」は、見ること、聞くこと、嗅ぐこと、味わうこと、触れることに加え、これらによって生じる心の働きを観ることも含めた意味としています。このように、マインドフルネスは瞑想という方法を用いて、今をありのままに受け止めて生きることを目指しているのです。

ストレスや悩みの多い医療従事者に必要な「癒し」

マインドフルネスは、うつ病や不安障害、PTSD、摂食障害、慢性的な痛みに効果的と考えられており、治療に用いられています。さらに、一般向けのストレス軽減や能力開発、医療従事者の「燃え尽き症候群」などへの効果も注目を集めています。医療は責任の重い仕事です。それに加えて患者さんとの関係、職場での人間関係、家庭や育児との両立など、医療従事者の悩みは尽きることがありません。マインドフルネスを取り入れることで、そうしたさまざまなストレスを和らげるとともに、心身を安定させて仕事に集中できるようになります。

すぐに始められるマインドフルネスの実践法

瞑想というと難しそうに感じる方もいるかもしれませんが、実はとても簡単です。以下で、マインドフルネスの実践方法を紹介しましょう。

  1. 背筋を伸ばして座り視線を落とす、または目を閉じる
  2. 自分の呼吸に意識を集中する
  3. さまざまな感情や思考が浮かんできても、それを追いかけずに呼吸に意識を向け、心身の感覚を観察する

気分が落ち着くと、雑念が浮かんできますが、それにとらわれず、いかに呼吸に集中するかがマインドフルネスのポイントです。決まりはありませんが、最初は10分程度から始めて少しずつ時間を延ばしていき、最終的には毎日45分ほど続けるといいといわれています。

マインドフルネスがストレス軽減に効果がある理由は?

瞑想によって「瞬間」に集中するマインドフルネスを実践していると、現象や体験をありのままに受け止めることができるようになります。すると、先入観や好き嫌いの感情、思い込みなどによって情報に一方的な判断を下し、反射的に行動することがなくなるため、ストレスや悩みが減り、癒しがもたらされるのです。また、自分や周囲に対して、思いやりの心で接することができるようにもなるでしょう。
例えば、患者さんと接するときに、雑念にとらわれずしっかりと向き合えるようになるため、適切で深いコミュニケーションをとることができるのです。

このような効果は脳科学的にも証明されつつあり、瞑想をすると脳の情動に関する部位の機能が活発になるといいます。さらに、長期間にわたって瞑想を続けると、その脳内部位の厚みが増すという研究報告もあります。

忙しさやストレスに負けないセルフケアの方法

歯科医院で働く歯科医師やスタッフが、忙しさやストレスに負けず心身を健康に保ち、よりよい医療を提供するためには毎日のセルフケアが欠かせません。手軽に実践できるマインドフルネスを、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?タカラベルモントは先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。