歯科×クラウドファンディングの成功事例

近年、起業家たちの間で話題になっている「クラウドファンディング」。インターネットのサービスを通じて自らのアイデアをプレゼンテーションし、賛同者から資金を集める仕組みです。3~4年前から、日本でも「Readyfor」や「CAMPFIRE」などさまざまなサービスがリリースされ、クリエイターや起業家が利用するようになってきました。今回は、歯科関連のクラウドファンディングにどのような成功事例があるのかみていきましょう。

クラウドファンディングとは?

インターネットを通じて、「新しい製品を作りたい」「新しいビジネスやプロジェクトを始めたい」といったアイデアを公開し、その賛同者から資金を集めるのがクラウドファンディングです。プレゼンターや出資者の興味・関心ごとに、さまざまな特徴を持つサービスがリリースされています。

オープンだからこそのメリットとデメリットがある

クラウドファンディングは、銀行やベンチャー・キャピタルに頼らなくても資金調達ができる方法として注目されています。しかし、プレゼンターと出資者の双方にとって、メリットばかりだというわけではありません。

例えば、詐欺まがいのプロジェクトにだまされたり、諸事情からプロジェクトが中断したりしても、出資者にはお金が戻ってこないケースが多いようです。また、クリエイターや起業家には、製品開発やプロジェクトの進行過程などをオープンにすることにより、第三者に真似をされるというリスクもあります。さらに、こうしたトラブルや失敗までもがインターネットでさらされるため、「失敗した人」というレッテルを貼られてしまうと、次の出資者を見つけるのが難しくなってしまいます。

新しいサービスであるため、どのようなトラブルが起きるかは予測しにくい面があります。実際に利用するときには、慎重に準備をする必要があるでしょう。次項から、歯科ビジネスにクラウドファンディングが用いられた事例を紹介します。

職人の技術で製造!ココロがワクワクする新型歯ブラシ

2015年に話題となったのが、予約価格で1本4,500円もする歯ブラシ「BY THE TAPS!」。製品のクオリティーもさることながら、クラウドファンディングのサイト「Makuake」での資金調達によって製造・販売が実現したことも、注目の的となっています。

ココロがワクワクするような歯ブラシを作りたいという思いから、アルミ削り出しのグリップは金属加工技術で世界的に知られる新潟・燕三条で製造しています。カートリッジ型で交換可能なブラシ部も、歯科医師や歯科衛生士などのアドバイスをもとに、みがき心地やみがいたあとの歯のツルツル感を追求しているそうです。今後はこだわりを持った人に向けた高級デンタルケアグッズを、小ロットで製造・販売するというビジネスモデルも増えそうです。

アメリカではバイオ系企業が歯のバクテリアを収集

アメリカでも、歯科ビジネスのクラウドファンディングの事例が報告されています。

人間の体内のバクテリアの生態系を研究するバイオ系企業「uBiome」は、体内のバクテリアのサンプリングをクラウドファンディングのサイトで開始しました。出資者にはサンプル採取キットを購入してもらい、同社はサンプルを処理して、発見された微生物とそれらが健康や病気に与える影響についての報告書を共有します。2013年に2500名から35万ドルを集めたことを受けて、2015年には口腔内のバクテリアのサンプリングも始め、話題となりました。

同社の目的はプロジェクトの成功だけではありません。クラウドファンディングによって、科学的な研究に関心のある市民のコミュニティーを育てるという、長期的ビジョンも持っています。

一般の人々に歯科知識を広める可能性も

日本では、歯科医師や歯科医院によるクラウドファンディングの活用事例はまだ報告されていないようです。今後は、歯科治療技術の発展や歯科情報の認知のために、クラウドファンディングを利用した活動が増えてくるかもしれません。

いかがでしたか?タカラベルモントは先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。