保育士に学ぶ難しい患者さんへの対応

泣き叫ぶ子どもや、気難しくやりとりに苦労する方、歯科医師の話を聞き入れず治療を怠る頑固な方など、対応の難しい患者さんが少なからずいらっしゃいます。このような患者さんには、どのように接するのがいいのでしょうか。今回は、保育士さんのやり方を参考に、難しい患者さんへの対応を考えてみましょう。

ぐずる子どもと機嫌の悪い患者さんの共通点

泣いて周囲を困らせる子どもと頑固で融通の利かない人には、ある共通点があるといわれています。それを以下で確認してみましょう。

注意をひきたい

子どもは、周囲の人の注意を自分へと向けるために、泣いたりぐずったりすることがあります。それと同様に、大人も注意をひきたいために不機嫌な表情や態度を見せることがあります。

話を聞いてほしい

注目を浴びるだけでは満足しないタイプの子どもは、次に自分のことを話したがります。そして、話を聞いてもらえないと、泣き出すことがあるでしょう。大人であっても、話を聞いてもらえなかったり、話の腰を折られたりすると、途端に機嫌が悪くなる人は多いものです。

泣いている子どもの患者さんの対処法

泣いている子どもの患者さんには、どのように対処すればいいのでしょうか。現場で働く保育士さんのやり方を参考に考えてみましょう。

心地よい音楽を流す

脳がα波を出すような、心地よい音楽を流します。川のせせらぎや小鳥のさえずりのような、「1/fゆらぎ」を持つ自然の音も有効です。これは保育園のお昼寝タイムに使われる方法で、緊張を解きほぐしリラックスした状態へと導きます。泣き癖のある子どもの患者さんを診察する際に、流してみてはいかがでしょうか。

1~3歳までは母親の膝の上で診察する

子どもの患者さんが泣いてしまうのは、診察が怖いという理由が多いものです。1~3歳だと言い聞かせることが難しいので、保護者の膝の上で診察するようにしてみましょう。そのほうが、子どもの安心感が大きいはずです。

子ども向けの治療器具を使う

子どもの気を引くように、治療器具に模様を入れたり、飾りをつけたりすると効果的です。例えば、口の中を見るデンタルミラーをカラフルなものにして、「これは歯を見るための鏡だよ」と話しかけながら治療をしてみましょう。

気難しく頑固な患者さんの対処法

次に、気難しい大人の患者さんへの対応について考えてみましょう。

予約時間を調節する

気難しい患者さんだということがわかっている場合は、予約時間を少し長めにとり、じっくりと話をします。治療に関する疑問や不安を聞き出すだけでなく、ざっくばらんな日常会話をして、患者さんが話したい様子であれば積極的に話をしてもらいましょう。

プラス思考で会話する

ネガティブな言葉はネガティブなリアクションを招きかねません。患者さんとの会話では、ポジティブな表現を心掛けましょう。例えば、「この治療をしないと歯がさらに悪くなる」というマイナス面の話ではなく、「この治療をすればこんないいことがある」といったプラス面の話をするようにしてください。

診療室に癒しの要素を加える

患者さんが穏やかな気持ちになるように、診療室に癒しの要素を加えるのも一案です。音楽を流したり、観葉植物を飾ったりしてみましょう。ラベンダーやゼラニウムなど、リラックス効果が期待できるアロマを用意するのもいいかもしれません。

患者さんの心に寄り添える歯科医院を目指そう

年齢を問わず、対応の難しい患者さんの胸の内には「構ってほしい」「自分のことを一番に気遣ってほしい」という気持ちが隠されています。まずは配慮が必要な患者さんを把握し、時間をかけて対応するようにしましょう。ケアの基本は「手当て」です。痛みのある箇所だけでなく、患者さんの心にも温かい「手」を添えてください。

いかがでしたか?タカラベルモントは先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。