強迫性障害の患者さんも安心!一歩進んだケアの歯科医院へ

歯科医院に通う患者さんのなかには、心の病を抱えている人もいらっしゃいます。特に近年増加傾向にある強迫性障害の患者さんは、歯科治療を避けるケースや来院しても落ち着かないケースがあるようです。今回は、そのような患者さんにどのような対応をすべきか考えてみましょう。

強迫性障害とは

強迫性障害は、過剰な不安やこだわりのあまり日常生活に支障をきたしてしまう神経性の病気です。症状には特定の思考が頭から離れなくなる「強迫観念」と、強迫観念から生まれた不安を打ち消すために同じ行為を繰り返す「強迫行為」があります。不潔に感じて手を何時間も洗い続けたり、戸締まりを何度確認しても不安が消えずに外出できなかったりするのがその例で、自分でやりすぎ、あるいは無意味だとわかっていても、やめることができません。

強迫性障害の患者さんの特徴と対策

強迫性障害の患者さんは、歯科医院でどのようなことに不安を抱くのでしょうか。以下に3つの例をピックアップし、歯科医院で起こり得る問題と対策をご紹介します。

不潔恐怖

「潔癖症」ともいわれ、手や体を過剰に洗い続けたり、ドアノブや手すりに触れることを極度に恐れたりする症状です。

  • 歯科医院で起こり得る問題
    器具や診療室が本当に清潔かどうか確認したがる。
  • 対策
    器具が消毒済みであることを明記したり口頭で説明したりして、納得してもらえるまでていねいに応対する。

スリッパの消毒や待合室の雑誌の整頓なども、歯科医院の衛生管理をアピールする手段となります。診療室だけでなく、院内全体の清潔維持を心がけましょう。

確認行為

戸締まりやガス栓など、気がかりなことを過剰に確認する症状です。

  • 歯科医院で起こり得る問題
    治療の安全について何度も確認したがる。
  • 対策
    注意事項やよく質問される事項を文書にまとめておき、印刷して渡す。治療後にもアフターケアを行う。

質問にはいつでも対応できることを伝えておくと、患者さんの不安を軽減できるでしょう。

疾病恐怖

重篤な疾患や不治の病、感染症にかかることを異常に恐れる、あるいは、すでにかかっているのではないかと過剰に心配する症状です。

  • 歯科医院で起こり得る問題
    虫歯ではなく、ほかの重大な病気なのではないかと心配する。
  • 対策
    科学的な根拠や症例を示し、重大な歯科トラブルではないことや、感染症の可能性がないことを伝える。

不安な要素を取り除くことが重要です。口頭だけでなく文書を渡して説明する、科学的なデータを示す、治療のメリットを強調するなどのケアをして、患者さんの不安を少しでも和らげましょう。

スタッフが心得ておきたい3つの注意点

強迫性障害の患者さんに対応する際は、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。以下で確認してみましょう。

  1. 患者さんとの信頼関係を構築する
    診療時間を多めに取り、患者さんとの信頼関係を築きましょう。
  2. 患者さんが信頼できる人に応援を頼む
    患者さんが安心して来院できるように、家族をはじめ信頼のおける人に付き添いを依頼します。
  3. 患者さんがリラックスできるような環境をつくる
    観葉植物を置いたり癒し系の音楽を流したりして、患者さんがリラックスできる環境づくりをします。診療室を明るくして、開放感を演出するのもいいでしょう。

患者さんが精神的な疾患を抱えていることをスタッフ間で共有し、来院の際は事前に注意点を確認することが大切です。歯科医院全体でサポートにあたりましょう。

信頼関係が患者さんの安心につながる

患者さんが歯科医師を信頼していないと、治療は成立しません。心の病を抱える患者さんの信頼を得るには、特別な配慮が必要です。スタッフ全員の心がけで、どのような患者さんにも安心して治療を受けてもらえる歯科医院を目指しましょう。

いかがでしたか?タカラベルモントは先生と一緒にこれからの医院づくりについて考えさせていただきます。いつでもお気軽にお声掛けください。